「分かり合えない」から始まる、対話のリーダーシップ
他者との境界線を引いた先にあるのは「人はそれぞれ異なる」という当たり前の現実です。「なぜ分かってくれないのか」という葛藤は、多くのリーダーが直面する壁。しかし、その「分かり合えなさ」こそが、本物の対話を始めるスタートラインになります。今回は、お互いの違いを前提としながら、組織の中に確かな「握り合い(合意)」を生み出すための、視点の切り替え方をお届けします。
Andyコーチ
2026.06.27
読者限定
Andyコーチです。
紫陽花の色が鮮やかさを増す季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先週は、アドラーの「課題の分離」を交えながら、誠実な境界線(NO)を引くことの大切さをお伝えしました。「境界線を引くことで、かえって相手との関係がクリアになった」といった共感の声をいただき、大変嬉しく思っています。
自分と相手の領域を分ける。その先に見えてくるのは、「自分と相手は、見ている世界も価値観も全く違う」という、ある意味で孤独な、しかし動かしようのない現実です。
「言わなくても分かってくれるはず」
「同じ目標を向いているのだから、同じ絵を描いているだろう」
特にチームを率いるマネジャーほど、こうした期待(あるいは甘え)を抱いてしまいがちです。そして、期待が裏切られたときに「なぜ伝わらないのか」と頭を悩ませることになります。
今週は、この「分かり合えなさ」を前提に、どうやってチームの中に確かな合意を築いていくかを考えてみましょう。
■ 「分かり合えない」は、関係性のスタートライン