【公開記事】ヴィレヴァン復活の兆し。組織を救ったのは「データ」ではなく「現場の狂気」だった

12/15放送のWBSで、苦境にあったヴィレヴァンが「現場への権限委譲」で復活しつつあると報じられていました。
効率化で失われた活気を、再び店長に「任せる」ことで取り戻したのです。
データ管理か、人の熱量か。
この事例は「人を信じて任せる強さ」を証明しています。
今日は、組織の熱を取り戻す「任せる勇気」について考えます。
Andyコーチ 2025.12.15
誰でも

■ 「正論」が招いた危機

ヴィレッジヴァンガードは一時、創業以来の危機に瀕していました。

原因はコロナ禍で行われた「中央集権化」です。

本部は経営効率を上げるため、本部主導で商品を仕入れる体制に変えました。

経営的には「正解」です。無駄な在庫は減り、オペレーションは標準化されました。

しかし、その結果、店舗からは「ヴィレヴァンらしさ」であるカオスな魅力が消滅。

店長は「発注ボタンを押すだけ」の作業者になり、客足は遠のいていきました。

効率を追求した結果、組織のエンジンの役割を果たしていた「人の熱量」を冷ましてしまったのです。

■ 権限を戻した瞬間、現場が息を吹き返した

しかし、ここからが面白いところです。

WBSの報道によれば、経営陣は方針を転換し、再び「仕入れや売り場作りの権限」を現場の店長たちに戻しました。

その結果、業績は回復基調にあるそうです。

データによる管理よりも、個人の「これを売りたい!」という想いの方が、ビジネスとしての正解に近かったのです。

■ 「任せる」とは「信じる」こと

この事例は、私たちマネジメント層に強烈なメッセージを投げかけています。

「人は、信頼されて権限を渡された時、初めてプロフェッショナルになる」ということです。

私が常々お伝えしている「会社とプロ契約しているマインド」も、上司や会社側が「君に任せる」というフィールドを用意してこそ育まれます。

失敗しないように管理の手綱を引くことは簡単です。しかし、それでは永遠に「言われたことしかしない(できない)組織」のままです。

今回、ヴィレヴァンの経営陣が素晴らしかったのは、一度強化した管理を手放し、「現場の狂気(=可能性)を信じる」という、怖い決断をしたことだと思います。

■ あなたのチームに「遊び」はあるか

私が働いている製造業でも、あるいは皆さんの職場でも、基本の「型」や「標準」は必要です。

しかし、イノベーションや突破口は、往々にして「型」からはみ出した個人の情熱から生まれます。

「合理性」の枠で、メンバーの可能性を閉じ込めていませんか?

失敗を恐れるあまり、彼らから「自分で決める喜び」を奪っていませんか?

ヴィレヴァンの復活は、AI時代と言われる今だからこそ、最後に勝つのは「人間の泥臭い情熱」であることを教えてくれています。

時にはデータや前例を横に置き、「君の好きにやってみて」と言える勇気。

それこそが、リーダーが持つべき本当の「管理能力」なのかもしれません。

無料で「Andyコーチからのレター」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

サポートメンバー限定
【限定公開】「会社の看板」を脱いだとき、あなたに何が残るか?自律したプ...
誰でも
【公開記事】なぜ今「ミドルマネジメント強化」が叫ばれるのか?板挟みを突...
サポートメンバー限定
【特別増刊号】2026年、日本の人事が直面する「静かなる革命」:AIと...
誰でも
【公開記事】「学ばない」はプロ失格。現状維持が「衰退」を招く冷酷な現実...
誰でも
会社に「使われる」のではなく「使い倒す」。自分らしいキャリアを切り拓く...
サポートメンバー限定
「偽りの有能感」が心身を削る。心理学が解き明かす、仮面を脱ぎ捨てる勇気...
読者限定
1月の罠を抜け出す。完璧な目標より、まずは90日の「プロトタイプ」を。...
誰でも
【公開記事】なぜ、ピーター・ドラッカーは「カリスマは不要」と断言したの...