【公開記事】「自分らしさ」は探すものではなく、最後に残るもの。
「何者か」になろうとする罠
私たちはいつの間にか、「自分らしさ」を「特別な何か」や「優れた実績」と結びつけて考えてしまいがちです。SNSを開けば、キラキラと輝く誰かの正解が溢れており、「自分もああならなければ」と、新しい鎧(よろい)を身にまとおうとしてしまいます。
しかし、外側に何かを足し続けていく行為は、本当の自分をどんどん遠ざけてしまうことがあります。自分らしさとは、新しい自分を「獲得」することではなく、むしろ「自分ではないもの」を手放していくプロセスの中に存在します。
「Doing」ではなく「Being」に耳を澄ます
仕事のスキルや役職、役割といった「何をするか(Doing)」は、環境によって変わります。一方で、どんな状況下でも変わらないのが「どう在るか(Being)」という姿勢です。
• なぜかこれだけは譲れないと感じるこだわり
• 損得抜きで、ついやってしまう癖
• 誰に褒められなくても心地よいと感じる瞬間
こうした、説明のつかない「反応」の中にこそ、あなただけの「自分らしさ」が隠れています。それは洗練された言葉である必要はありません。「なんとなく好き」「どうしても違和感がある」という、身体感覚に近い直感こそが、最も純度の高い自分自身を教えてくれます。
違和感という名のコンパス
自分らしさを見つける最も簡単な方法は、実は「自分らしくない瞬間」に敏感になることです。
「あ、今の自分は無理をしていたな」「本当はこう言いたかったけれど、空気を読んで飲み込んだな」
そんな小さな違和感を無視せずに拾い上げてみてください。その違和感の「裏側」にあるもの——あなたが大切に守りたかった価値観こそが、あなたの「らしさ」のコア(核)です。
変わり続ける「自分」を愛でる
「自分らしさ」とは、一度見つけたら一生変わらない固定されたものではありません。経験を重ね、人と出会い、環境が変わる中で、その形は柔軟に変化していきます。
大切なのは、「これが正解だ」と決めつけることではなく、「今の自分はどう感じているか?」と問いかけ続ける、そのしなやかな対話そのものです。
今日、あなたが選んだコーヒーの味や、ふと目に留まった景色。そんな些細な選択の積み重ねの中に、あなたにしか出せない「色」がすでに宿っています。
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